2023.02.09 Thursday
新入荷【インド ラジャスタン地方の楽器(モルチャン・ラヴァンハッタなど)】
JUGEMテーマ:世界の楽器・音楽
インド ラジャスタン地方の楽器が入荷しました!
ラジャスタンはインドの北西側、砂漠地帯が多くジプシーの起源といわれる民族も住む地域です。
インドの他の地域とは違うユニークな音楽、今回はラジャスタンの音楽や楽器について深掘りしていきます。
インドの音楽
広大なインド、それぞれの地域にはその土地や民族に根付くローカルな音楽がたくさんあります。
インドの音楽を一番にイメージさせる[シタール]という弦楽器が登場する音楽は北インド古典音楽(ヒンドゥスタニー)であることが多いです。
実は「インド音楽」と言っても北と南で大きくスタイルが分けられ、更に言語や宗教の違いなど民俗音楽としても細分化されます。
今回は西インド ラジャスタン地方の音楽・楽器を紹介します。
ラジャスタン音楽の特徴
歌われる内容は生活や日常の雑用、イスラム教をトピックにした曲など幅広く、その場でグルグル回り続けるダンスも特徴的。
楽器では鍵盤楽器ハルモニウムや擦弦楽器カマイチャ・ラバーブなどで旋律が奏でられ、カルタール(カスタネット)やドーラック(両面太鼓)の打楽器で伴奏される、インドの他の地域ではあまり見られないユニークな編成が多い。
砂漠文化でめったに降らない雨に感謝をする歌など、生活から生まれる曲も多い。
使用される楽器
ラジャスタン地方の音楽で使用される楽器はシンプルで個性的なものばかり。
語源はサンスクリット語で手を意味する「カル」、拍・リズムを意味する「タール(ラ)」が組み合わせ。
平たい木を2枚づつ両手に持ち、カスタネットのように打ち合わせて演奏する。
片方を親指に固定せることで速く複雑なリズムを作り出すことができる。
ビョンビョンと不思議な音色が鳴る、一本弦の打弦楽器。
弦を引っ張ったり緩めたり、張力を利用して音階を付けられます。
こちらはソロ演奏。練習は必要ですが想像以上に正確に音階を表現できます。楽しそう!
1本の弦と十数本の共鳴弦を持つバイオリンのような楽器。
伝説ではヒンドゥー神話に登場するラーヴァナ王に愛され、シヴァ神への信仰に用いられていた。
ハヌマーンが北インドに持ち帰り広まった、とされる事からこの名前になったといわれる。
ラジャスタンではストリートミュージシャン達にも人気の楽器。
演奏されるのは一本の弦だけですが、共鳴弦のおかげで包み込まれるような幻想的で美しい音色になっています。
鈴のリズムも心地よくずっと聴いていたくなる音色。
口琴(こうきん)、鉄・銅・真鍮などで出来ている事が多い。
南インドではモルシンという名前の口琴が使用されている。
ガファル・カーンの「口琴だけでそこまで出来るんですか?!」という超絶技巧!
世界中に分布する口琴ですが、インドでは他の楽器同様にこの楽器での表現の極限を目指し演奏されます。
他にも紹介しきれていない楽器がたくさんあるのですが、それはまたの機会に!
思わず踊り出したくなるような曲が多いラジャスタンの音楽。今も地元で多くの人々に愛されています。
楽器の詳細(商品ページ)
今回紹介した楽器は下記のページで詳細をご覧頂けます。
おまけ
今回はラジャスタン地方の楽器でしたが、北部パンジャーブ地方の楽器【トゥンビ】も入荷しています。
インドの一弦ギター!こちらも面白い楽器ですので、ぜひ!
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